toggle
2018-06-24

「食文化を通じ産地直行させる観光誘致」Junさん 後編

日本が世界に誇れる食べ物、製品、そして文化。

オーストラリア、ニュージーランドで流通、浸透させるため、日本の自治体や企業のお手伝いをする会社、トライバーを2004年に立ち上げたJunさん。

食に始まり、衣料、工芸品等、様々な商品を仕掛けるプロモーター。

前編では、Junさんがメルボルンに来た当初から起業なさるまで、そして使命についてお話を伺いました。

「食文化を通じ産地直行させる観光誘致」Junさん 前編

後編では、Junさんが影響を受けた人、信条、夢について語っていただきました。

海外での感動を日本の作り手に伝えたい。

岩手県南部鉄器の職人さん

T: お仕事をしていて楽しいと思うところは?

J: オーストラリア人に日本の食べ物とか、観光地を紹介した時に、「すごいね!」って言ってくださるじゃないですか? その一言に報われるというか。

自分が信じて持ってきた物とか、伝えたい物が人の心を感動させて、理屈抜きに「すごい!」「おいしい!」「うれしい!」って言われたときに、鳥肌が立つんです。

そういう感動を、現地の人に見せてあげたいですね。

岡山で、食べていけない備前焼作家さんがたくさんいるんですよ。夢だけ追い求めて、挫折しそうになりながらも諦めないでやっている人とか。

過疎化で農業を継ぐ人がいなくなった伊予柑畑のおじいちゃんおばあちゃんとか。

家業を継ごうかやめようか迷っている、美味しいお酒を造る酒蔵さんとか。

そういう人たちに、「あなたたちが作っているものは、海外の人たちにこんなに喜ばれて評価されてるんだよ!」って伝えてあげたいんですよ。

それが、日本の経済とか農業を支える一つのモチベーションになって、みんな頑張れる。

そのために僕がいる、って思ってます。

人生の教科書

T: Junさんが影響を受けた人や本、出来事はありますか?

J: 坂本龍馬です。

10代の頃、学校の成績も悪くって勉強できなかったんです。特に特技も無いし。人より秀でたものが何もない。引っ込み思案で社交的でもなかったし。友達も少なかったし。

17,18歳の時に、自分はどうやって生きていったらいいんだろう?って考えたんです。

その時に「竜馬がゆく」という本に出会いまして。

今まで前例のないことにチャレンジしていく精神に目が見開きました。

今でも覚えてるんですが、19歳の時に高知県に旅行に行って、桂浜で竜馬になり切った感じで太平洋を眺めてるわけです。(笑)

そりゃあ、幕末の鬱屈した時代にこんな青い海を見てたら、海の向こうの世界も夢見るよな~って思いましたね。そこから色々海外に行ったりしました。

あと、宮本輝の「流転の海」という小説があるんですが、これと「竜馬がゆく」が人生の教科書です。1年に1度は読み返します。

夢は見るものではなく、叶えるもの

高知県の美しい景観

J: 坂本龍馬は高知県。

「流転の海」の主人公の松坂熊吾は愛媛県なんですよ。

この二つの県は、オーストラリアで僕の仕事を切り開いてくれた県なんですよね。

19の頃に桂浜で、人生に迷っていた自分が、25年後に海外で高知県を背負って仕事をするなんて、まさか思ってもみませんでした。

料理の鉄人たちもそう。当時、家で「料理の鉄人」をテレビで見てて、すごいなぁ!って思ってた人達がオペラハウスに来てくれて、一緒にイベントを開催するなんて想像もできませんでした。

夢は見る物ではなくて、叶えるものじゃないかなって思います。

言うのは簡単でしょ? でも怖くてもそこに向かっていく最初の一歩が大事だと思う。

学ぶ喜び

ジーンズで有名な岡山県児島のジーンズ街

T: 色々な依頼が来ますが、怯む商品ってありますか?

J: 人間の一番の喜びって物を買ったりすることじゃないんですよね。新しいものを買うと1週間は嬉しい。でもそれは飽きが来る。

自分からやる気になって知識を吸収して学んだことって、言葉に出来ないくらいの喜びがあるんですよ。

その知識がまた違うジャンルで生きて来る。そういう事が人の幸福感じゃないかと思うんです。

そう考えると、知らないことだらけじゃないですか? だから、知らないものや、最初は興味の無い物の依頼が来ても、お金をいただいて勉強する機会を与えてもらえるのはありがたいなって考えちゃうんです。

勉強していくと、そこにまつわる人、生産者、それまでの歴史を勉強するわけです。

僕は歴史が好きなので、だからのめり込んで行くのかな?

生まれ変わるなら生きてるうちに

T: 好きな言葉は?

J: 「生まれ変わるなら生きてるうちに。」

みんな次の人生ではああなりたい、こうなりたい、って言うじゃないですか? でも、人間は自分次第で生きてるうちに生まれ変われる。

例えば、筋肉をつけたければ今日からトレーニングを始めればいい。中国語を話せるようになりたければ、今日から勉強を始めればいい。

その気持ちだけは、どんなに追い込まれても忘れないようにしたいと思ってます。

だから、誕生日は、何か新しい自分が誕生する日にしたいなと思いますね。

野望・夢

オーストラリア大陸を走る線路

T: これからの野望とか夢はありますか?

J: 60歳になった時に、もう一度バックパッカーをやりたいですね。10代の頃それをやってるので。

せっかく地球にいるのに、見ないであの国どうだこうだって言うのがすごく嫌なんです。

あと、欲を言えば、映画を撮りたいです。映画大好きなんで。

大小問わず何か映画を一本作りたいなって思います。すごく作りたいテーマがあるので。

一番幸せなのは、仕事でもそうですけど、あたるか当たらないか考えないでやれることですよね。

例えば、中国語を勉強しといたらビジネスに役立つからやっておいた方が良い。っていうのはある意味不幸だと思うんです。

「ポルトガル旅行して大好きだったからポルトガル語勉強しよう!」っていうのは幸せでしょ?

それが役に立つか立たないかじゃなく、自分が行って楽しかったことをやれる時ってめっちゃ幸せだと思うんです。

ただ、残念ながら人って、これやるとこれに便利だから、とか、これやると役立つから、これやると次の展開になるからとか、多少の打算を持ちながら人生進んで行く。そういう風に人生歩むのは50までにしたいなって思いますね。

50からは、それが当たるか当たらないか考えずに好きな事を夢中になってできたら一番幸せ。

僕みたいな奴でもできる。というサンプルになりたい

T: これから海外に行ってみたい、または来たばかりという若い人たちにアドバイスはありますか?

J: うちも若いスタッフとかたくさん来てくれるんですけど、本来海外に出てる日本人って、皆日本代表だと思うんですよ。

だからそれぞれに皆背番号があって、自分のピッチがあるので、そこでみんな戦って欲しいなって思います。

30超えて役職ついて結婚すると、特に男性はその椅子を蹴飛ばして海外に来て起業するのって怖いんですよ。僕らの年代で自分でがつがつやってる人ってそんなに会わないでしょ?

でも人生って一回きり。70,80になったときに、「あれやって失敗したな、俺。」って思えるのは幸せなんですよ。「あの時やっておけばよかった。」って後悔するのは不幸です。

そういう事だけは若い人たちに伝えておきたい。

就職しないといけないみたいな風潮もある。でも、何かやりたいんだったら、思い切って飛び出してやってみたらいいんじゃない? 世の中自由だし、チャンスもあるし。

僕は、こんな奴でもできる、っていうサンプルになりたいなって思うんです。

出来ない奴がそこそこやってるっていう事で、若い人たちが勇気付けられるんじゃないのかな?

おわりに

Junさんのお話し、いかがでしたか?

壮大なロマンと使命感。

お話を伺っていて、「坂本龍馬がいる。」そう思いました。

イベント情報、またはお問い合わせはトライバーさんのホームページをご覧ください。
トライバー (Tryber Pty Ltd)

tryber.com.au

 

にほんブログ村 海外生活ブログ メルボルン情報へ
にほんブログ村

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.