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2017-09-05

「迷ったときは、とりあえずやってみる」Saeさん

インタビュー第8回。

石鹸の制作・販売をなさっているSaeさんです。

オーガニックラインの石鹸、angel soapと、可愛らしくて美味しそうなスウィーツ石鹸、Sweetest Delightsという二つのブランドから石鹸を販売中です。

彼女の石鹸を初めて使ったとき、ナチュラルな香りに癒され、そして洗い上がりが全く突っ張らないのに感動しました。以来我が家では、彼女の石鹸を切らしたことがありません。

そんな素敵な石鹸を作るSaeさんの人柄に迫ってみたいと思い、お話しを伺いました。

石鹸作りのきっかけ


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

Sae(以下S): もともと日本にいたときから敏感肌でした。乾燥肌もありましたが、日本は湿気があるから乾燥の方はそんなにひどくなかったんです。だけどこちらに来てから乾燥がひどくって。

日本ではずっとシャボン玉石鹸とか無添加の物を使っていて、こちらでも日本から送ってもらったりして使っていたんですが、こちらの方が乾燥がひどいので、日本にいたときと同じような洗い上がりじゃないんですよ。で、こちらで何か探さないとと思って、いろいろ試したんです。スーパーで売ってるものからマーケットで売ってるものまで。こっちは香りがきついものが多いんですが、私、合成の香料が苦手で。あと、ソープフリーの物は、洗い上がりがぬるぬるするのも嫌だったんですよね。なかなか気に入ったものが見つからなくて困っていた時に、手作り石鹸が敏感肌や乾燥肌にいいって何かで読んだんです。

石鹸作りには苛性ソーダを使うんですが、危険物なので、日本だと買うのに薬局で印鑑が必要なんです。だからこちらで一般の人が入手できるのか不安がありましたが、スーパーの掃除のセクションで普通に買えるんですね。それが分かって作り始めたのが13年くらい前です。

感動の手作り石鹸

Tomo(以下T): 初めて作った石鹸はどうでした?

S: もう、感動ですよ。スッキリ洗えるし、でも乾燥しないし。ああ!これだ!って。

私結構はまり性なので、それから石鹸作りにはまっちゃって。どんどん作るんですけど、自分の家庭だけだと消費できないじゃないですか。

T: 石鹸ってなかなか無くならないしね。

S: そう。そうしたら主人が売ったら?って言ったんです。でもその時は全然売ろうなんて考えてなくて。最初は友達におすそ分けしてたんです。そしたら評判が良くて。私も何回も作ってるうちに自信もついてきて、じゃあ売ってみようかなって思い始めたんです。それが8年くらい前ですね。

T: その時は何種類くらいの石鹸を作ってたんですか?

S: それぞれのオイルによって仕上がりが違うので、結構いろいろ作ってましたね。

当時はまだネットで情報があまり出てなかったので、本をいっぱい買って参考にしました。本に載ってるレシピって、なかなか手に入りにくいオイルを使ってたりするので、最初からオリジナルのレシピで作ってましたね。

T: 販売はマーケットで?

S: オンラインと対面です。マーケットはそのちょっと後ですね、始めたのは。

種類は最初から結構あって、10種類くらいあったかな。

スウィーツ石鹸の誕生


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

T: スウィーツ石鹸はどういうきっかけで思いついたんですか?

S: 何か違うことを試してみたかったんです。私、マーケットを見てまわったりするのが好きで、石鹸を売ってたらチェックしたり、買ったりもしてたんです。(笑)そうしたら、カップケーキの形の石鹸を作ってる人がいたんです。その石鹸は、香りも強くて、色もはっきりした色だったんです。それを見たときに、私だったらどう作るかな?って思ったんですね。それで作って売ってみたら評判が良かったんです。作っていくうちに、また違うものに挑戦してみたくなって、キューブの形のケーキ石鹸とか、いろいろ思いついたものを形にしていきました。
こういった物は、オーガニック石鹸とは違うラインなので、じゃあ新しいブランドを作ろうって事でできたのが、Sweetest Delightsなんです。

インスピレーションを得る為に


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

T: インスピレーションを得る為に、普段から心がけてる事はありますか?

S: いろんな所で、いろんな物を見るようにしてます。例えばお花屋さんに行ったときに、自然の色の具合とか組み合わせとかは気になりますね。

あと、デザートはネットで検索したり、カフェに行ったときに見るようにしています。

他の人が作った石鹸を見ると影響を受けすぎてしまうので、人が作った石鹸を見るよりは、石鹸以外の物を見てインスピレーションを得ますね。

商品のこだわり

T: 商品のこだわりは?

S: Angel Soapの方はオーガニックライン。100%オーガニックじゃないものもあるんですが、認定オーガニックって95%以上認定オーガニックで作ってないといけないんです。だから、その場合は残りの約5%は認定はされてないけれどオーガニックに近い状態で作られた材料を使うようにしています。

T: お客さんで多いのはどういう方ですか?

S: 商品の質が良くても、値段で決めてしまう人が多い地域もあるんですよ。でも、日本人は質にこだわる方が多いので、基本的に日本人のお客さんが多いですね。

マーケットでの販売の面白さ


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

T: マーケットでも販売されてますが、やっぱりマーケットは楽しいですか?

S: そうですね。反応が色々あるので。
どういう物を手に取ってるかな~って、観察したりします。マーケットもその時その時によって売れる物が違うんですが、やっぱり売れ筋はキューブタイプのバラの蕾が乗っているケーキ石鹸(写真下)ですね。これはダントツ人気です。


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

T: マーケットのディスプレイがいつも可愛いんですけど、相当気を遣ってますよね?

S: はい。いろいろ研究してます。お客さんがどのあたりを見てるか?とか、遠くから見たときに目立つようになってるか?とか。

面白い事に、お客さんって同じ場所に手を伸ばすんです。その時々で手を伸ばす場所は違うんですけど、例えば、今日は右端ばっかり皆手を伸ばす、みたいな。だから、あまり出てない商品をそこに置きかえてみたりします。(笑)

T: え~~!面白い!何でだろう~~?!

S: 面白いですよ~。

T: パッケージについても、いろいろ調べて研究してます?

S: そうですね。いろいろ見てますね。自分のやりたいパッケージとお客さんの反応が良いパッケージが違ったりするんですよ。私はあんまりプラスティックの箱は使いたくないんですよね。でも、スウィーツの石鹸は、プラスティックの箱の方が中が見えるし、そのまま飾れるから、反応は断然そっちの方が良いんです。なので、そこは葛藤ですね。

石鹸ビジネスの楽しさ、大変さ


写真提供:angel soap &  Sweetest Delights

T: 石鹸作りと販売、どういう所が楽しいですか?

S: アイデアを形にするのも楽しいですし、マーケットでお客さんとお話しをするのも楽しいです。

T: じゃあ、難しいと思うところは?

S: 作ることに関しては、ちょっとした要因で出来上がりが変わってくるので、それはものすごく気をつけています。あとは苛性ソーダの取り扱いですね。子供がいるときは、危ないし集中できないので、子供が寝ている間か、幼稚園に行っている間、それか主人がいて子供を見ててくれるときじゃないと無理ですね。

ビジネスの観点からは、いかに色んな人に知ってもらうか。色々試してみてるんですけどね。
あとは、石鹸は作って1か月くらい寝かせる期間が必要なので、すぐに売ることはできないんです。特にクリスマスの一番売れる時期は、クリスマス用に大量に注文してくださる方がいらっしゃるんですね。なので、一昨年からクリスマス プレオーダー受注を始めたんです。それでも、駆け込み注文が入ってきたりするので、何をどれくらい作ったらいいかっていう個数をコントロールするのが難しいですね。それはそれですごく有り難いんですけどね。

T: もうやめてやる!って思ったことはありますか?

S: それは無いですね。チャレンジすることが好きなので、何かあっても、じゃあ次はどうしようか?ってポジティブに考えます。

これは石鹸に限らないんですが、物を作って売っていると、いろいろあるんですよ。商品をコピーされたり、アイデアを盗まれたり。そういうことが自分に起こっても、周りの仲間に起こってもショックですね。

T: そういうときの対処は?

S: アイデアとかって難しい部分なので、結局盗まれてもどうしようもないんです。
もちろん最初は落ち込むんですが、じゃあ私は何ができるかって考えて、違う物を作ろうって気持ちを切り替えます。切り替えは早い方かもしれませんね。

迷ったときは、とりあえずやってみる


写真提供:angel soap & Sweetest Delights

T: 好きな言葉は?

S: 迷ったときは…やる。(笑) 私、結構心配性なんですよ。

T: えっ?! 迷ったらやるのに??

S: もともとは、悩み始めたらループに入っちゃうタイプなんです。でも、そこで悩んでたら前に進んで行かない。やってみたら何かが変わるから。だから、とりあえずやってみる。それで失敗したら、そこから学んで違うことをやってみる。

何かあっても、落ち込むことは落ち込むんですけど、それに負けちゃうことはないですね。基本的に乗り越えられない事ってないと思ってるので。

自分がどうありたいのか

S: 人がどうあるかではなく、自分がどうあるかだと思うんです。
例えば対人関係で何かあったときに、相手がこう言っている、こう思っている、いろいろありますよね。もちろん自分を顧みることは大切だけど、人の意見に自分が流される必要はない。常に自分がどうありたいか。どうあることが自分の信じている、または大切にしていることに沿っているのか。

T: Saeさんの信じていること、大切にしていることは何ですか?

S: 人に対して誠実である、そして優しくあることです。そこがブレてしまうと、その時はいいかもしれないですけど、後で後悔してしまう。

今後の展開

T:  今後挑戦してみたい事はありますか?

S: 今新しいアイデアがいくつかあるので、それを形にしたいですね。

T: 具体的に?

S: 秘密です。(笑)

おわりに

いかがでしたか?

常に前向きで、困難をチャレンジととらえて乗り越える姿勢。

Saeさんは外見も、作っている石鹸もとってもスウィートですが、しっかりと”自分”を持ってらっしゃるカッコいい女性でした。

これからクリスマスに向けてプレゼントの時期になります。Saeさんの石鹸、お勧めですよ!


写真提供:angel soap & Sweetest Delights

angel soap & Sweetest Delights

facebook: Sweetest Delights Handmade Soap

instagram: sweetestdelightssoap/angelsoapmelbourne

ネットショップ:https://angelsoap.net/store/

取扱店:Sakura Flowers
211 Balaclava Rd, Caufield North 3161
一部スウィーツ石鹸のお取り扱いとなっています。

マーケット出店情報:

– Eaglemont Village Artisan Saturdays
8/26, 10/28 & 11/25, 9am to 1pm
Silverdale Road, Eaglemont 3084 (Heidelbergの近く)

– Dianne Colllins Ceramics Open Studio
9/16&17, 10am to 4pm
12 Daintree Rise, St Helena 3088

– 春のメルまつり~遊べる・得するFun Sunday~
10/1(日)10時から15時, Oakleigh Hall (144 Drummond St, Oakleigh)
– Point Cook Craft Popup Store
11/19(日)
– Ballarat Springfest
11/26(日)

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